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今年の6月、愛知県岡崎市のワイン会に初参加。私が初参加ということで、主催の方がご自身のセラーから出してくれたのが、シャトー・メルシャンの1978年 NOBLESSE 樽105番。1978年は私の生まれ年、いわゆるバースデーヴィンテージです。

それから3か月後の9月27日、山梨県甲州市のシャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーへ。「勝沼ディスカバリーツアー」の見学中、過去のワインが並ぶ展示の中に、あの1978年 NOBLESSE 樽105番を発見。6月に一度だけ飲んだワインが、造り手のワイナリーでも大切に保管されていました。2日間のワイナリー巡りで、いちばん印象に残った瞬間です。(展示のボトルは撮影する時間がなく、写真は6月のものだけ)
この記事では、実際に参加して分かったツアーの流れ、試飲したワインの正直な感想、電車での行き方をまとめました。
勝沼ディスカバリーツアーの基本情報
- 場所:シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー(山梨県甲州市勝沼町下岩崎1106-1)。集合はワインギャラリー
- 料金:3,000円(私が参加した2026年9月時点)
- 所要時間:約90分
- 予約:必要(公式のLINEから。私もLINEで予約)
- 見学先:ワイン資料館、祝村ヴィンヤード、醸造施設、地下セラーなど。最後にテイスティング
料金や開催日は変わることもあるので、予約前に公式サイトで確認を。シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー(公式サイト)
予約サイト経由のツアーとの違い
シャトー・メルシャンのツアーは、体験予約サイトのOtonamiでも予約できます。私が調べた時点では、Otonamiのツアーは月・火・木・金の開催で、料金は8,000円(約120分、ランチボックス付き、2名から)。公式の勝沼ディスカバリーツアーは3,000円(約90分)です。日曜日に行きたかったので、私は公式のツアーをLINEで予約。平日にランチ付きでゆっくり回りたいならOtonami、週末に行くなら公式のツアー、という選び方ができます。Otonami シャトー・メルシャンのワイナリーツアー
電車で行く方法:勝沼ぶどう郷駅からタクシーで約8分
試飲がメインなので、車はNG。私は前日に長野県・塩尻でワイナリーを回って松本泊。当日はこんな行程でした。
- 松本 7:10発 特急あずさ8号 → 甲府 8:16着
- 甲府 8:53発 普通列車 → 勝沼ぶどう郷 9:17頃着
- 勝沼ぶどう郷駅からタクシーで約8分、1,700円
注意したいのが、午前中の上り列車は勝沼ぶどう郷駅に特急が止まらないこと。甲府で普通列車への乗り換えが必要なので、時刻は事前にチェックしておくと安心です。
駅前にはタクシーが常に数台待機。予約なしですぐに乗れました。


ツアーの流れ
ワイン資料館と祝村ヴィンヤード
ツアーのスタートはワイン資料館。シャトー・メルシャンのルーツは、1877年(明治10年)設立の大日本山梨葡萄酒会社です。同じ年、高野正誠と土屋龍憲の2人の青年がフランスに渡り、ぶどう栽培とワイン醸造を学びました。ガイドさんの話でも、この2人の若者の話が印象的でした。

敷地内の祝村ヴィンヤードでは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、甲州など20種類以上のぶどうを、ヨーロッパで一般的な垣根式(VSP)で栽培。ガイドさんによると、ここは商品になるワインのための畑ではなく、試験的な栽培や、ツアーで見てもらうための畑とのこと。品種や樹齢の違いを間近で見比べられます。


当時の醸造場所と圧搾機
昔ワインを造っていた場所には、当時使われていた大樽や圧搾機がそのまま。実物を見ながら説明を聞けるので、勉強になります。


麻井宇介さんと「ウスケボーイズ」の話
近年の話で出てきたのが、シャトー・メルシャンの元工場長・麻井宇介さん(本名 浅井昭吾さん)と、シャトー・マルゴーの総支配人だったポール・ポンタリエ氏。麻井さんに影響を受けた若い造り手たちは「ウスケボーイズ」と呼ばれ、同じ題名の本と映画にもなっています。
ウスケボーイズと呼ばれるのは、次の3人。ガイドさんも、この3つのワイナリーの話をしてくれました。
- 城戸亜紀人さん:Kidoワイナリー(長野県塩尻市)。前日に訪ねた五一わいんの出身
- 曽我彰彦さん:小布施ワイナリー(長野県小布施町)
- 岡本英史さん:ボーペイサージュ(山梨県北杜市)
実はこの3人のワイン、今回の旅の前後でどれも飲んでいました。前日の夜は松本のビストロで、城戸ワイナリーの Meadows 2023 と Brilliance 2023、それに小布施ワイナリーの白。8月の個人的なワイン会では、岡本さんのボーペイサージュ。飲んだことのある造り手たちのルーツにあたる話を、メルシャンの醸造所で聞けたのは面白かったです。



現在の醸造所と樽のセラー
最後は、今使われているタンクや、熟成中のワインが並ぶセラーへ。ガイドさんいわく、シャトー・メルシャンは樽の数が日本一。樽が多いということは、それだけ最上のワインを造れる可能性を持っているということ。この説明には納得でした。



試飲した4本の正直な感想
ツアーの締めは、この4本のテイスティング。
- 岩出甲州きいろ香 キュヴェ・ウエノ 2025(白)
- 北信シャルドネ キュヴェ・アキオ 2022(白)
- 穂坂マスカット・ベーリーA シングル・ヴィンヤード 栽培責任者 猪股宣夫 2021(赤)
- 塩尻メルロー 2019(赤)
まず前提として、私はもともとグリ系の甲州があまり得意ではありません。そのうえで、4本の中で好みにぴったりだったのが塩尻メルロー 2019。ほかの3本とは一段違う印象でした。前日に塩尻・桔梗ヶ原のワイナリーを歩いて回ったばかりで、勝沼で別格だと感じたのが塩尻のメルローでした。前日に回った塩尻・桔梗ヶ原のワイナリーの話は、塩尻・桔梗ヶ原のワイナリーを歩いて回った記事にまとめています。
残りの3本は、正直なところ私の好みからは少し外れていました。ただ、この3本には共通点があります。名前に入っている「ウエノ」「アキオ」「猪股宣夫」は、ぶどうが育つ畑や、ぶどうを育てた人の名前。「ウエノ」は山梨市の畑「上野園」、「アキオ」は契約栽培農家の佐藤明夫さん、「猪股宣夫」はそのぶどうの栽培責任者です。どれも、シャトー・メルシャンに良いぶどうを届けてくれる畑と栽培農家さん。しかも生産本数がとても少ないので、ツアーの試飲で飲めるのは貴重なチャンス。甲州やマスカット・ベーリーAが好きな人なら、評価はきっと違うはず。
ツアーの前後の過ごし方
勝沼ぶどう郷駅に9時過ぎに着くと、ツアー開始の10時30分まで少し時間があります。私はメルシャンから歩いて10分弱のくらむぼんワインへ。時間がなく試飲はできませんでしたが、店内の説明を読んで直感で5本購入。自宅に送ってもらいました。メルシャン以外に回ったワイナリーや、この日の流れ・費用は、勝沼のワイナリーを電車・タクシー・徒歩で巡った記事にまとめています。
ツアーのあとは、歩いてまるき葡萄酒へ。併設のIWAI TERRACEでランチ。途中には「甲斐産葡萄酒」の看板がかかる、宮光園の門も。大日本山梨葡萄酒会社の解散後、宮崎光太郎が土屋龍憲とともにワイン造りを続けた醸造所の跡で、今は資料館になっています。

こんな人におすすめ
- 日本ワインがどう始まったのかを、実物を見ながら知りたい人
- シャトー・メルシャンのワインを飲んだことがあり、造られている場所を見てみたい人
- 勝沼で複数のワイナリーを回る日の、最初の1軒を探している人
- ウスケボーイズなど、日本ワインの造り手のつながりに興味がある人
逆に、とにかくたくさん試飲したい人には、自由に試飲できるワイナリーのほうが向いています。
まとめ
勝沼ディスカバリーツアーは、日本ワインの歴史と今の醸造を、約90分でまとめて見られるツアー。私にとっては、6月に飲んだ1978年のワインにワイナリーで再会できた、2日間でいちばん印象に残る訪問になりました。自分の生まれ年のワインがある人は、ぜひ展示の中から探してみてください。
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※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は絶対にやめましょう。ワイナリーへは公共交通機関やタクシーで行きましょう。

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