【実訪問】塩尻・桔梗ヶ原のワイナリーを駅から歩いて回ったら、想像以上に遠かった|井筒ワイン・五一わいん・信濃ワイン

ワイナリーツアー

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雨の土曜日、長野県塩尻市の桔梗ヶ原へ。塩尻駅から井筒ワイン、五一わいん、信濃ワインの3軒を、全部歩いて回ってきました。

先に結論から。

  • 駅から歩いて回ることはできる。ただし、思ったより遠いし、坂も多い
  • 歩道のない区間もあるので、タクシーを組み合わせたほうが安心
  • 同じ桔梗ヶ原のメルローでも、ワイナリーごとに味わいが違う

この日の流れ

  • 8:00 名古屋発の特急しなの3号で、9:54 塩尻着
  • 駅から歩いて、井筒ワインへ
  • 五一わいん(試飲と畑の見学)
  • 信濃ワイン
  • 歩いて塩尻駅に戻り、14:00頃に駅の立ち食いそばで昼食
  • 14:35の普通列車で松本へ。夜は松本のビストロで城戸ワイナリーのワイン
塩尻駅の駅名標
塩尻駅のぶどうまつりのポスター

行く前に知っておきたいこと

シャトー・メルシャン桔梗ヶ原ワイナリーは、公開日しか開いていない

桔梗ヶ原で有名なシャトー・メルシャンの桔梗ヶ原ワイナリーは、年に数回の一般公開日しか開いていません。2026年の残りの公開日は、10月31日(12:30〜16:00)。私が行った9月26日は公開日ではなく、門の前を通っただけでした。行く予定の人は、先に公式サイトの営業日カレンダーを確認しておくのがおすすめです。営業日はシャトー・メルシャン桔梗ヶ原ワイナリーの公式サイトで確認できます。

シャトー・メルシャン桔梗ヶ原ワイナリーの門

サントリー塩尻ワイナリーは、外から見るだけ

塩尻駅から歩いてすぐの場所には、サントリーの塩尻ワイナリーもあります。ただ、一般向けの見学や販売はしていないので、外観を見るだけ。メルシャン桔梗ヶ原の公開日も、サントリーが一般公開していないことも、行く前に公式サイトで分かっていたこと。事前に調べておけば、現地で「開いてなかった…」とがっかりすることはありません。

サントリー信州塩尻ワイナリーの看板

駅から歩いて、ぶどう畑の中へ

塩尻駅を出て少し歩くと、道沿いにぶどう畑や直売所が見えてきます。9月はちょうど収穫の時期で、棚にはぶどうがたくさん。この日はずっと雨でした。ちなみに今年は、この時期に日本中で雨の日が続いていて、例年とは少し違う天気でした。晴れていれば、ぶどう畑の中を気持ちよく歩けるはずです。

道沿いのぶどうの直売所
桔梗ヶ原のぶどう畑
イヅツワインの案内看板

井筒ワイン:セルフで試飲、売店限定の1本を購入

1軒目は、レンガ造りの建物が目印の井筒ワイン。駅から歩くと、思ったより遠い印象でした。

レンガ造りの井筒ワインの建物

井筒ワインでは30種類以上をセルフで試飲できるので、本当はもっとたくさん飲めます。ここで紹介するのは、時間や好みを踏まえて私が選んだ一部のワインの印象です。試飲した5本の感想はこちら。

  • 果報 メルロー 2024(4点):色は紫。土や枯葉のニュアンス、ボディはミディアムからフル、余韻は長め。土佐煮やごぼうの鍋に合わせたい
  • マスカット・ベーリーA 2024(3.5点):いちごの香りで、フレッシュ。軽やかで甘い。いちごのタルトと一緒に
  • 信州(3点):控えめな香りに、土とベリー。軽めから中くらいのボディ
  • ナイアガラ 2025(3点):りんごや梨の香りで甘口。ぶどうの種のような、少しの苦味
  • ピノ・ブラン 2025(3.5点):酸がはっきり強く、グレープフルーツや青りんご。印象に残る1本。レモンを効かせたアクアパッツァに

売店でしか買えない無添加ワインを1本購入(1,470円)。

井筒ワイン 果報 メルロー
井筒ワイン ピノ・ブラン 2025

五一わいん:試飲サーバーと、70年を越えて生きるメルロの古木

2軒目は、林農園の五一わいん。試飲はサーバー式で有料。500円でプラカップを一つもらうと、6種類を飲めます。特別なワインは1種類500円で、テイスティンググラスに数十ccほど。

五一わいん 林農園の看板
五一わいんの試飲サーバー

試飲した6本

  • 龍眼(白):薄いイエロー、すっきりやわらかい酸と、ほんのりした甘み。はもの酢の物のような甘酢の料理に
  • マスカット・ベーリーA(赤):甘みの強いいちごの香り。野いちごのような酸と、甘みの奥に少しの苦味。肉団子の黒酢あんかけに
  • メルロー(赤・4点):カシス、ベリー、土。チェリーのような甘みで、ミディアムボディ。椎茸の肉詰めに
  • ナイアガラ(白・3点):りんごの香りと甘み。軽やか
  • コンコード(赤・3点):薄い赤で、アメリカンチェリーの香り。酸はほとんどなく、厚みのある甘み
  • 桔梗ヶ原メルロー(赤・4.5点):カシス、ブラックチェリー、濡れた土。酸は程よく、余韻は長め

この日のいちばんは、五一わいんの桔梗ヶ原メルロー。ボルドー右岸を思わせつつも、きれいで、独特の甘みと軽やかさがある1本。甘いオレンジソースのステーキと合わせてみたいワインです。

無料の畑の見学がおすすめ

五一わいんでは、畑の見学ができます。無料、予約不要で、所要時間は約15分。農場マップを見ながら順路に沿って歩きます。

棚仕立てで育つ白ぶどうや、垣根で育つメルロなど、収穫前のぶどうが目の前に。順路の途中には「70年を越えて生き続ける桔梗ヶ原メルロ古木」の説明板がありました。戦後まもなく山形県から持ち帰った穂木を根付かせ、凍害や病気で枯れていく中で残った1本だそうです。今もこの木のぶどうでワインを造っているとのこと。

五一わいんの農場マップ
棚仕立ての白ぶどう
収穫前のメルロ
桔梗ヶ原メルロ古木の説明板
70年を越えて生きるメルロの古木

信濃ワイン:歩道のない道を抜けて

3軒目の信濃ワインは、五一わいんからさらに先。この区間には歩道のない道もあって、車には注意が必要でした。

五一わいんから信濃ワインへの歩道のない道
信濃ワインの外観

試飲した3本の感想。

  • 桔梗ヶ原シャルドネ 2019(3.5点):色は透明に近い薄い黄色。ヨーグルトのような香りに洋梨、樽の感じ。酸は厚く、グレープフルーツのような苦味。白身魚のカルパッチョに
  • 桔梗ヶ原メルロー 2020:アルコールは強め。最初は土のニュアンスが控えめで、だんだん出てくるタイプ。フルボディで骨格がしっかりしていて、酸と渋みもある
  • 桔梗ヶ原カベルネ・ソーヴィニヨン 2014:オレンジがかったマホガニー色。熟成香にピーマンやシダのニュアンス。フランスの1990年代のワインが熟成したような印象で、正直、熟成というよりピークを過ぎている印象でした(あくまで個人の感想です)

実はこの信濃ワインで、スマホの充電が切れました。そのため、店内や試飲の写真はなし。写真をたくさん撮りながら歩くなら、モバイルバッテリーは必須です。

歩いて回った正直な感想

結論から言うと、結構疲れます。井筒ワインは思ったより遠く、信濃ワインはさらに遠い。坂も多く、この日は雨。信濃ワインから塩尻駅までは、歩いて20〜30分かかりました。

Kidoワイナリーも見に行きたかったのですが、外から見るだけになりそうなこともあって、途中で疲れて断念。

駅に戻ったのは14時頃。ワイナリーの周りで昼食を食べる時間はなく、塩尻駅の立ち食いそば(かき揚げそば、550円)で済ませました。とはいえ、さすがは信州。立ち食いそばでも、そばはほかの地域の立ち食いそばとは別格でした(かき揚げは普通)。

  • タクシーがあったほうが、安心して回れる
  • 20代で体力に自信があるなら、歩きでもいいかもしれない。春や秋の晴れた日なら、ぶどう畑の中を歩くのも気持ちいいはず
  • 五一わいんから信濃ワインの区間は、歩道のない道があるので特に注意

今回は使っていませんが、塩尻には「塩尻ワインタクシー」という、ワイナリーを回るためのタクシーもあります。塩尻市観光協会の案内では、料金はガイドなしなら1〜4人・2時間で19,900円〜、ワインガイド付きなら1〜3人・2時間で22,900円〜(試飲代は別)、予約は出発の14日前の17時まで。詳しくは塩尻市観光協会の案内で。

松本泊なら、夕方は松本城周辺の散策も

松本に着いてホテルにチェックインしたあと、夕食までの時間に松本城周辺を散策。これが悪くなかったです。外国人の観光客もとても多く、ワイナリー巡りとあわせて楽しめるスポット。近くには国宝の旧開智学校や、草間彌生の作品で知られる松本市美術館もあります。

堀の水に映る松本城
旧開智学校
松本市美術館

夜は松本で、城戸ワイナリーのワインに出会う

夕食に入った松本のビストロ「Bistro CENTIME(サンチーム)」で、塩尻・桔梗ヶ原の城戸ワイナリーのワインに出会いました。

実は8月初旬、仕事で長野に行った帰りに小布施に寄ったとき、酒店のキャンペーンでワインを買うと引けるくじに当たり、城戸ワイナリーの Private Reserve Brilliance 2022 を購入する権利をもらっていました。その城戸ワイナリーのワインが、このお店にあったんです。

城戸ワイナリー Private Reserve Brilliance 2022

この夜は、Private Reserve の Meadows 2023 と Brilliance 2023 を飲み比べ。くじの話をきっかけに、お店の方との会話も弾みました。

2日間でいちばんおいしかったのが、Meadows 2023。カシスやベリーなどの果実がしっかりあって、桔梗ヶ原のメルローらしい土やたばこ、枯葉のようなニュアンスは強すぎず。なめらかでシルキー、タンニンが奥行きを与えていて、余韻も長く最後までなめらかでした。Brilliance 2023 もおいしく、その差はそのときの気分と私の好みの範囲。Brilliance のほうが好きという人も多いと思います。

城戸ワイナリー Private Reserve Meadows 2023
城戸ワイナリー Brilliance 2023とMeadows 2023

お店の方によると、城戸ワイナリーは松本でヌーヴォーの時期に開かれるイベントに出店しているとのこと。ピノ・ノワールも造っているものの、とても希少で、造らない年もあるそうです。「城戸通信」という冊子もあるのだとか。

城戸ワイナリーの城戸亜紀人さんは、この日に訪ねた五一わいんの出身。シャトー・メルシャンの元工場長・麻井宇介さんの影響を受けた「ウスケボーイズ」の一人でもあります。ウスケボーイズの話は、シャトー・メルシャンのツアー参加記でも書いています。

Bistro CENTIME(松本市深志3-2-5 1F)のお店の情報は食べログで。

この日にかかった費用

  • 刈谷→塩尻(JR東海道線+特急しなの):5,610円
  • 昼食(塩尻駅の立ち食いそば):550円
  • 井筒ワインの試飲:無料
  • 井筒ワインで購入した無添加ワイン:1,470円

五一わいんの試飲は、プラカップ1つで6種類が500円(特別なワインは1種類500円)。信濃ワインの有料試飲は別途。塩尻から松本までは、普通列車で260円(きっぷの場合)。

まとめ

塩尻・桔梗ヶ原は、駅から歩いてもワイナリーを回れるエリア。ただ、思ったより距離があって、坂も歩道のない道もあるので、タクシーを組み合わせるのが安心です。同じ桔梗ヶ原のメルローでも、ワイナリーごとに味わいが違います。五一わいんの畑では、70年を越えて生きるメルロの古木にも会えます。

夜を松本で過ごすなら、松本城周辺の散策とあわせて、城戸ワイナリーのように桔梗ヶ原のワインを置いているお店を探してみるのもおすすめです。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は絶対にやめましょう。ワイナリーへは公共交通機関やタクシーで行きましょう。

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